一人で作業をすることが多いピッキング

ピッキングの仕事とは?

ピッキングとは、出荷指示書に従って倉庫内に保管されている数多くの商品のなかから必要なものをピックアップする作業です。集めた商品は、検品や仕分け、梱包などの工程を経て出荷されます。あとの作業につながる大切な仕事であり、集める商品や個数を間違えるとトラブルになりかねないため、速く正確に行うことが必要です。作業は基本的に1人で黙々と行います。リーダーに指示を仰いだり検品や梱包スタッフなどとの連携を求められたりすることもありますが、人とかかわるのはその程度です。ほかのスタッフと共同で作業することはほとんどなく、接客の機会もほぼありません。単純作業が苦にならず、なるべく人とかかわらずに働きたい人にはぴったりの仕事といえるでしょう。

ピッキング方式の主な種類

ピッキングの方法は、扱う商材や倉庫によって異なります。「摘み取り方式」「種まき方式」のいずれかの方法が採用されていることが一般的です。摘み取り方式は、注文1件分ごとに倉庫内を回って商品を集める方式で、シングルピッキングとも呼ばれます。扱う商材が多く、注文内容のバラつきが多い倉庫でよく採用される方法です。種まき方式は、複数のオーダーを合算して必要な商品を集める方法で、トータルピッキングとも呼ばれます。仮に、注文Aの内容が「商品aを1つ・商品bを2つ」で、注文Bが「商品aを4つ・商品bを5つ」だったとしましょう。この場合、商品aを5つと商品bを7つ集め、あとで注文ごとに仕分けます。扱う商材が比較的少ない場合に適した方法です。